コラム記事・研究会レポート

『死に方改革』川嶋 朗(著)

2021/01/05
図書紹介

日本ホリスティック医学協会理事)の最新刊を紹介します。
【新刊紹介】
死に方改革~「死」 に備えることで豊かに生きられる
川嶋 朗(著)/ワニブックス(2020年) 880円+税

誰もがいつか必ず死を迎える。この事実を受け入れやすくするために、川嶋朗医師(東京有明医療大学教授)はこの年齢まで生きれば十分と思える「人生の期限」をあらかじめ決めておくことを提案。
元気でいるうちに、自分の死について考えておくことは、「QOD(死の質)」すなわち、「本人が理想とする生き方をし、残された家族に後悔の念を与えない亡くなり方をすること」に欠かせないことだという。
そして、最後まで悔いを残さない人生を送るためには、自分が主体となって健康と向き合い、死に備えることが大切と説く。本書には、医者任せにしない医療との向き合い方や、人生のTo Doリスト(やるべきこと・できること・やりたいこと)・エンディングノートをつくる、人生の断捨離を日ごろから心がける、家族で死について話し合う、最期のときを迎える場所を決めておく……など具体的なアドバイスが満載で、どれも納得のいくものばかり。
著者が理想とする相互支援社会をめざした「エンディング・ビレッジ」構想や、延命治療の「事前指示書」「リビング・ウィル」の見本も収録されている。年齢を問わず、自分自身のため、家族のため、死について語り合うために読んでおきたいオススメ書。