コラム記事・研究会レポート

『ホリスティック医学入門』降矢英成 (著)

2020/01/20
図書紹介

【新刊紹介】ホリスティック医学入門
治りにくい病の根源を探る

降矢英成(著)農文協(2019年)/1,700円+税

ホリスティック医療関連の入門書には、1989年に初版が発行された当協会編『ホリスティック医学入門』(柏樹社)、2009年に帯津良一会長(当時)が著した『ホリスティック医学入門』(角川グループパブリッシング)、2017年に発行された同著『大ホリスティック医学入門』(春秋社)があるが、往年の名著と同タイトルの本書は、特にホリスティック医学の慢性症状との付き合い方にフォーカスし、読者をホリスティック医学の世界に誘う書となっている。
現代人を悩ましている慢性症状には、腎臓や胃腸などの内臓疾患をはじめ、疲労感や不安感、イライラ、摂食障害や消化不良、めまい、耳鳴り、パニック発作など、さまざまな症状がある。
本書ではそんな疾患の中から8つの慢性症状の事例を取り上げ、ホリスティック医学の手法によって、それらの慢性症状がいかに緩和・改善したかを説く。後半は入門編にふさわしく、ホリスティックな治療の手順や自己治癒のしくみ、薬の本当の役割、自己治癒力を引き出すさまざまな方法、ホリスティック医学と出会うための手引きなどの解説に加え、エネルギー心理学など専門性の高い分野にも踏み込んでいる。なお、巻末には関係機関の一覧も掲載されている。