ホリスティックコラム

帯津良一コラム

健康は科学の力だけでは計れない

 19~20世紀のスピリチュアルの歴史の中で、物理学者、科学者、さまざまな著名人がスピリチュアルに関わってきた。チャールズ・ダーウィンの進化 論を支えたアルフレッド・ウォーレンスなども心霊研究の方に没頭していったのも皮肉なことだ。マイケル・ファラディ、トーマス・ハックレー、キュリー夫人 など、 19世紀のさまざまな科学を支えた人たちも興味を示した。
   そういった背景の中で近代スピリチュアリズムが育ってきた。ドイツの哲学者ハンス・ゲオルグ・ガダマーの「健康の神秘」という著書の中で、「健康は自然 科学以上のものによって成り立っている」という言葉があるが、まさにこれは「科学の力だけで健康というものを計ってはいけない」ということである。大事な のはバランス(平衡)であり、人間の「生」とはそういった平衡性の中で存在し、我らの健康が形成していくということである。

   ラリー・ドッシー氏は「医師による治療というものは、魂の治療なしには不可能であり、それ以上にただ魂だけではなく万物の全体的な営みを知らなければならない」と言っている。
   医師というものは、自然神秘を尊重し、どんなことも知っていなければ本当の治療はできないということである。そして大事なのは、「医師と患者の会話」である。これがなくてはいい治療が出来るわけはない。

 

 「場」「旅情」「祈り」「直感」

  私達は全て「場」の中の存在であり、自分自身でしっかりとその「場」のエネルギー、いのち(生命)のレベルを高めていかなければならない。 また「旅情」とは患者の心のことであり、慈しみ育てながらいろいろな感情を溢れ出させ、相手と分かち合い、しっかりと尊敬、尊重しあうことが大切である。
   そして、医療においても非常に大切な「祈り」。だたしこれは「よくしてください」と祈るのではない、祈りに満ちた心(スピリチュアルな場に感謝しなが ら)、万物と一体になる心が大事。最後に「直感」であるが、これは魂が体を離れ、虚空に登りつめたときに生まれる。
    エビデンスのないものについては直感を働かすことが大切である。身体にだけ焦点を合わせていたのが壁にぶつかってしまい、不安になる場合がある。理屈で 解決しようとするよりも「そういう風にできている」と考えて理解した方がいい。死後の生ということについても、知る必要はない。「ある」ものだ。

「命の目的とは成長すること」である。

とにかくそれを信じ、生き方の問題や医学の問題を考えることが大切である。

 

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obitu-new-2 帯津 良一 (おびつりょういち)
 帯津三敬病院名誉院長。帯津三敬塾クリニック主宰。
日本ホリスティック医学協会会長。
 主な著書「死を生きる」(朝日新聞出版)「万物を敬う」(春秋社)ほか多数

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