ホリスティックコラム

ホリスティック医療

関西 医療塾レポート(21)

医療従事者のための「ホリスティック医療塾」

2019年12月22日(日)於:大阪

テーマ: 現代医療  VS  代替医療 ~統合は可能なのか~

◎レポート:愛場 庸雅(日本ホリスティック医学協会関西支部長)

 

 

ホリスティック医学の定義の4は、「様々な治療法を選択・統合し、最も適切な治療を行う」となっています。しかし、現実には現代医学者は代替医療を非科学的とあざ笑い、代替医療家は現代医学を冷酷な物質主義と批判しています。真の統合を目指すためには、まず互いの長所短所をしっかり認識しないといけません。

今回は、まず皆さんにそれぞれの長所短所を考えて頂き、その後自由討論形式で意見交換を行いました。多様な見解が出ましたが、比較すると例えば次のようなものが挙がりました。

 

救急に強い ↔ 慢性疾患に強い

対症的治療 ↔ 未病への対応

根拠・情報に基づく ↔ 主観的

部分に目を向ける ↔ 全体に目を向ける

医師・治療家主体(権威) ↔ 患者主体(尊厳)

短時間で多数の患者 ↔ ゆっくりコミュニケーション

エビデンスがある ↔ 経験則

 

この比較は、一見すると左が現代医療、右が代替医療のように見えますが、必ずしもそうではない部分もあります。治療法を評価するにあたっては、その効果、有効性はもちろんですが、費用、アクセスのしやすさ、治療者~患者関係、文化的な受容、などの多様な視点が必要になります。

現代医療、代替医療、いずれにおいても、その特徴には良い面と悪い面の両方が同時に存在すること。方法そのものではなく、例えば営利主義に走っていないかなど、その適用のしかたやそれにかかわる人々の態度などが、両方に共通する問題であることに気づかされました。

 

最後にミニレクチャーを行いました。「エビデンス」が重視されるようになってきていますが、その適用に当たっては正しい認識が必要です。エビデンスは個々の医療現場の判断において、最善の方策を判断するための材料の一つではありますが、患者の価値観・行動、患者の病態と置かれている環境、そこで使える資源、なども意思決定の材料となります。現代医療、代替医療ともに、エビデンスという言葉が独り歩きし、それを誤解し束縛されることの無いように注意も必要です。

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