ホリスティックコラム

ホリスティック医療

関西 医療塾レポート(11)

医療従事者のための「ホリスティック医療塾」

2015年4月26日(日)於:大阪西区民センター

第11回「薬か手術か自然治癒力か」

◎レポート:愛場 庸雅(日本ホリスティック医学協会理事)

 

 

ホリスティック医学では、「自然治癒力を癒しの原点とする」と定義していますが、放っておいて病気が自然に治るというわけではないのも確かです。今回は、具体的な状況を想定して、薬や手術を使うのか使わないのか? ディベート討論形式で行いました。

 

症例1

47歳、男性 。高血圧、糖尿病。

主治医から、降圧剤、抗糖尿病薬を勧められているが、 薬を使うべきか生活習慣改善で対処すべきか?

 

症例1~生活習慣病:薬に対する肯定的意見としては、「まず、合併症を避けるべきで使わざるを得ない」「使い方の工夫や使い分けが出来る」「使うことにより、治療へのモチベーションが上がる」などが、否定的意見としては、「副作用のリスク」「依存してしまって離脱ができなくなる。

切るタイミングも難しい」「治った気になって生活習慣を改善しない」などが挙がりました。

生活習慣改善に対する肯定的意見としては、「確かに改善する」「根本的解決につながる」などが、否定的意見としては、「生活習慣を改善させることは現実には難しい」の他に、否定はしないが、生活習慣改善のためには、「しっかりとした情報、教育が必要」「漠然とした指導ではだめで、個別に細やかな、その人にあった指導が必要」「無理強いをするとライフスタイルの否定につながる」「本人が治療に協力する気があるか」「本人の自覚を促せるかどうか」「本人に選択させる必要がある」などの意見が出ました。

 

症例2

65歳 男性。直腸がん、腹腔内リンパ節転移。

根治手術は可能であるが、人工肛門になる。術後の予防的化学療法も勧められている。

手術は受けるべきか? 抗がん剤治療は受けるべきか? 代替医療を試みるべきか?

 

症例2~がん:手術や抗がん剤に対しては、肯定的意見として、「救命のため、緊急性などあれば必要」「統計に基づいた標準治療が出来る」「予防措置として必要」「延命効果が期待できる」などが、否定的意見としては、「障害が残る、その説明をきちんとすべき」「医者のいいなり、おまかせになってしまう」「効果は確実ではない」「生活習慣を見直すべき」「副作用が多い」「費用がかかる」などがありました。

代替医療については、「害なく使えるものが多い」「末期がんでも治った例もある」という肯定意見に対して、「根治出来るがんをみすみす手遅れにしてしまう」「効果が曖昧で較べられない」などの否定的意見が出ました。

がんの場合は、単に療法の良し悪しよりも、「医者~患者関係、それぞれの物の考え方」「心と体の関係」「死生観」や、「個体差」「多様な治療の選択肢がある」「個人の意志選択が難しい現状」「がんという病気を受け入れるまでに時間がかかること」「精神的サポートの必要性」など、多くのことを考えなければならないことが浮き彫りになりました。

 

このように、一方に偏ることなく色々な見方を並べてみることにより、よりホリスティックな視点から医療の実際を考えることができるように思います。

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