- Holistic コラム> 補完・代替医療
補完・代替医療とは
私たちの周りには、病院に通いながら鍼灸治療を受けたり、漢方薬を飲んだり、あるいは健康食品を試したり、アロマセラピーやヒーリングを受けたりと、健康のためのさまざまな対処法があります。 西洋医学の治療を受けながらも、他の民間療法や自然療法も試してみたいというのが、いまの多くの日本人の傾向のようですが、それはなにも日本に限ったことではありません。
近年、世界的に補完・代替療法(CAM complementary and alternative medicine)への関心が高まっていて、むしろ日本はCAMの研究、普及が遅れているのが現状です。代替療法とは、近代西洋医学以外の医療のことです。1960年から70年代にかけて、ヨーロッパにおいては補完医療(complementary medicine)、米国では代替療法(alternative medicine)という表現が用いられてきましたが、近年、米国国立衛生研究所(NIH National Institutes of Health)がCAMを公式名称として使うようになってから、日本語でも補完・代替療法という形で表現されることが多くなりました。
西洋医学以外の医療といっても、その範囲は非常に広く、たとえば『Alternative Healing AtoZ』という本には、150種類以上の治療法が掲載されています。
主な代替療法については後述しますが、現在、米国民の半数近くがCAMを受けたり、 自ら実践しているといわれていて、年間の西洋医学に支払う医療費よりもCAMに使う費用のほうが多いという調査結果が出ています。
【世界的に注目されている代替療法】
さて、世界には多種多様な代替療法がありますが、米国NIHのNCCAMでは、現在次のような五つのカテゴリーに大きく分類されています。
(1)代替療法システム
東洋医学・鍼灸・チベット伝統医学・インド哲学(アーユルベーダ)など、各民族に固有の伝統的土着医療システムや、ホメオパシー・ナチュロパシーなど西洋における非主流の医療システム。
(2)心身相関を利用した治療的介入
認知行動療法などの心理療法や患者教育の他、瞑想・催眠・バイオフィードバック・イメージ療法・サポートグループ・音楽療法・芸術療法・ダンス療法・笑い療法・ボディーサイコセラピーなど。また、東洋的なものとしてはヨガ・内気功・太極拳など。
さらに、祈り・ヒーリングなど宗教的儀式や個人のスピリチュアリティーに関するもの。
(3)生物学的理論に基づく療法
動植物を使った健康食品やハーブ療法の他、各種食養生法や栄養療法。
セルフメディケーションを中心とした自己療法や養生などが中心。
(4)手技療法&身体へのアプローチ
カイロプラクティック・オステオパシー・各種マッサージ療法、各種ボディワーク。
(5)エネルギー療法
身体内から発生する目に見えないエネルギーや、身体外にある電磁場などのエネルギーを利用する療法で、外気功・セラピューティックタッチ・スピリチュアルヒーリング・レイキなど。
また、磁石を使った健康器具や、水晶や宝石などのヒーリングパワーを利用するシャーマン的 なアプローチなど。
<参考文献>
「自然治癒力を高める生き方」日本ホリスティック医学協会編著(コスモトゥーワン)
「ホリスティック医療のすすめ」岸原千雅子著(日本実業出版社)
